私のフラの転機は2019年の夏。
「本当にすてきだったわ。ありがとう。うれしくて涙が出ました」
近くの総合病院で開かれた介護予防のイベントに招かれ、趣味で習ってきたフラダンスを踊った時のこと。高齢の女性から声をかけられた。私はフラが好きでただ踊りたいだけだったので、思いがけない言葉に驚いた。
80歳だというその女性は夫を亡くしたばかり。寂しさで家から出ることもできず、ふさぎ込んでいたという。「今日はどうしようかと思ったけど、来てよかった。こんなに楽しく心がウキウキしたのは久しぶり」と喜んでくれた。
「私も踊ってみたくなった。習うのはもう遅いかしら」という女性に、何歳になってもまだ間に合う、やりたいと思った時がチャンスだとお話しした。
「ありがとう、やってみようかしら」と満面の笑みを浮かべる女性を見ながら、人の心に寄り添い、少しでも助けになれたことに、私自身も救われたような思いがした。
実はこの時、私はフラに対して目標を失っていたのだ。
この1件がなかったら、もしかして今はフラを続けていなかったかもしれない。
この時、MCをしてくれた姉とチームを組むことになったのである。今は老人ホームの慰問活動や、親戚一同集合の時などにも出没して皆を楽しませている。また、月に一度同じ埼玉県に住む94歳の母を訪ね、母と3人でフラを踊っているのだ。
チーム名を「Luana」とした。
Luana(ルアナ)とは、ハワイ語で「リラックス」「一緒に楽しむ」「満足」という意味である。
2人で気楽に楽しんでいこうね。と言う意味が込められている。
これからもフラダンスを楽しみながら、できることをしていきたい。




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